新経絡治療(氣の研究)

氣とは内存するエネルギーそのものです。東洋医学では12経絡循環のなかに捉えています。また、インドではチャクラと呼ばれているものです。
しかし、現代医学ではいろいろ試みているものの、残念ながら、その存在が科学的に証明されていません。まだ、科学が追いついていないといった方が正解かもしれません。しかし、岡山は天心治療院の故近藤哲二先生創始の新経絡治療では、患者様の氣を直接読み取ることにより、反応のある領域に鍼やお灸を施すことで、法則性と再現性のある治療結果を導きだしています。私達研究グループでは氣の存在を12経絡循環の中に求めております。
12経絡循環は、神経、脈管、リンパとは異なる、それぞれが独立した支配領域を持ち、独立したネットワークを持っています。手の母子を肺経、示指を大腸経、中指を心包経、薬指を三焦経、小指を心経、小腸経、足の第一指を脾経、肝経、第二指を胃経、第四指を胆経、第五指を腎経、膀胱経と言い、氣は、この12経絡の体表を流れ、一方では体の奥深く(臓腑)へと支配領域を広げています。一度、内臓に異変が起こると体表に無数に存在するツボと云われる場所に反応点として現れてきます。と同時に、氣の流れにも差が生じてきます。
研究グループでは、この氣の流れの差に着目し、流れの均衡がとれる治療を行います。では、この氣の流れに異常があるとどういった不具合が生じるのでしょうか?まず氣の流れが鈍くなる領域では、支配下にある臓腑の働きが鈍くなり、ポリープができやすい領域となってきます。実証と言います。
逆に流れが速くなる領域では、支配下にある組織が荒れやすく修復を必要とする領域となってきます。虚証と言います。
研究グループでは、氣を超微細な電気の流れと捉えていますので流れが鈍い領域(実証)は、過剰な電気として体に溜まり、流れが速い領域(虚証)は、臓腑や組織に損傷がありエネルギーを活発に消費し、損傷電位が発生していると考えています。
余談ではありますが、歯科医師の間では、ガルバニー電流というものが問題になっています。このガルバニー電流とは、歯に詰めた金属から微細な電気が発生して、脳に悪影響を及ぼし、体の不調原因になっているのではと考えられています。
研究グループでは、実証領域である体の中に過剰に溜まった電気を抜き取る操作(瀉法)で、体の不調を緩和させる治療を行っています。虚証領域では、消費した氣を補う操作(補法)を行います。氣のバランスが整った事になります。すると、自ら修復する力(自然治癒力)が最大限に働き始め、健康な状態へと向かい始める過程を辿っていきます。
「病を治す」のは、あくまでも病気になった自身しかありませんから、自然治癒力を高める事さえ出来れば、後は、勝手に修復を始めます。 例えるなら、手に傷を負ったとします。消毒したり、絆創膏を貼ったりします。それ自体は治りやすい環境を作ったに過ぎません。そうしている内に、体内から血小板をはじめ多くの細胞が集まってきて、細胞成長因子を分泌して傷を治そうとします。それこそが、自然治癒力です。しかし、外的要因、内的要因が原因で自然治癒力が弱っていると、傷口が化膿してきたりします。薬も同様で、薬効成分により疾患を緩和へと導いていくのですが、患者さん自身が持っている自然治癒力が弱いと薬による副作用に苦しむ事になりかねません。
自然治癒力を高める為には、氣の流れを正確に読み解き、それに見合った治療をする必要があります。氣を操る行為は非常に大事になってきます。そして、この氣の流れを診ていくと、治療により快方に向かっているのか、悪化しているのか知ることができます。将来どんな病気になりやすいのか推測することも可能になります。
当院で行う事は、病気になりにくい状態を作る為のきっかけ、ヒントを教え、家で実践していただく事です。そのきっかけ作りとして、氣の存在は大きな役割を担っていると思います。