標と本

東洋医学には標と本という考えがあります。標とは実際に表れている症状で、本とは病の本質的な病態の事をいいます。例えば、風邪をひいて熱や咳が出ている場合、熱や咳は標になり、体力の低下による場合はそれが本になります。通常、治療に際して、標と本は同時に治していくのですが、病が急で激しい時は先ず、標を治し、病が落ち着いていれば、本を治すという原則があります。