虚証と実証 2

東洋医学、特に鍼灸治療では虚実の概念が大変重要です。なぜなら、虚証の経脈上に鍼を打って瀉法を行った場合、病が悪化していくからです。虚証とは、氣が不足している為に症状を引き出している訳ですから、その気を抜くという行為は、益々、氣が不足しその支配上にある、組織の営みが正常に維持できなくなります。氣と細胞の働きは不二の関係にあるという証になります。