東洋医学、とりわけ鍼灸医学は気を調整する医学とも言えます。患者様に表れている愁訴や痛み等は、臨床経験があれば、誰にでも分かることです。が、気を読む能力は訓練をしないと分かりません。もちろん、敏感な方は、初めからよくわかる方もいますが、大多数の方は訓練を積まないと、気が何たるかを知ることができません。しかし、こういった能力は本来、人間誰しも持っている能力であり、訓練をつめば誰でも気を感じる事はできます。治療家であれば、確たる信念の元に治療ができるようになります。そして、気を調整することにより、血が巡り、津液が流れ、元の健康であった体に戻そうとする力が働き始めます。なぜ、病気や元気という言葉があるのでしょうか?そこには、気の働きが関係している事を古代の人達は知っていたからではないでしょうか?